マリザさんにオカマと勤怠について話したのか? とけしかける。
※もちろん、勤怠なんてタガログ語を知らないので、そうは言ってない
何回聞いても、まだぁ と返事される。
私には勢いよくオカマの悪口を言ってたけど、本人に直接言うのは、フィリピン人と言えど気まずいのだろうか?
アコ シャイとかナヒヒヤとか、そんな事ばっかり言ってる。
私は、きっちりしたい性格だから話しをしてほしいのでは無くて、朝起きて来ない事や給料減額などの話しを言ってやったら、オカマがどういう反応をするのかを見てみたいだけだ。
そしてついに山が動いた。
私、オカマと話しをしてくる。
マリザさんがそう言って出ていって、5分もしない内にオカマが私がいる所に飛び込んできた。
マリザさんが全てを私のせいになすりつける言い方でもして、オカマがブチキレて文句でも言いにやってきたのかと思い、つい身構えたりする。
オカマは、私のとこに来て、頭が痛くなったので、クスリを買ってくると言って、バイクの鍵を借りに来た。
なんて、精神的に弱いオカマなんだ…。
自分に非があるとこを言われているので、言い訳したり、言い返す材料が無いにしても、話して5分もしない内に、頭が痛くなって逃げちゃうのかよ!?
それにしても、頭痛くなるまでが異常に早い。
まぁ、話しを続けたくは無くて、その場から逃げ出したいという事なのだろう。
気弱なマリザさんにチョロっと言われたくらいだと思うのだが、さすがフィリピン人はメンタル的に打たれ弱い。
私もかなりメンタル弱い方なので、フィリピン人を見習って、自分の心をいつも健全でいられるようにしたい。
オカマに関しては、今後朝5時の段階で店にいなければ給料を支払わないとマリザさんには通告してあげた。
翌朝、マリザさんは優しいからなのか、朝4時に起きる時に部屋の電気をガッツリと点けたまま店に向かう。
その後に部屋を出る私は、違う意味で優しいので、電気を消してあげて部屋を出る。
夜明け前の部屋は電気を消すと暗いので、朝5時になってもオカマは降りて来ない。
さぁ、オカマが降りてきたら、オマエは今日は給料無しだよ!
って言ってやろうかなぁなどと、その後のドラマの展開にワクワクしていた私だが、時計を見たマリザさんがオカマを起こしに行ってあげる。
おぅ、マリザさん、やさsweet♫
だけども昨日に新加入の大物助っ人であるロナウジーニョことミナは待てど暮らせどやって来ない。
朝7時の段階で、ミナの娘が店にやってきた時に、赤ん坊が頭が痛いと言っているという事が判明し、どうやら今日は休みらしい。
マリザさんは私が何か言う前に『ミナ マヒラップ ナ カセイ ベイビー メロン』(ミナは難しい 赤ちゃんいるから)と呟き、モヤモヤしている様子だった。
そんな急遽シェフが消えた中、マリザさんが私にチキンカレーを作れと言う。
オープン初日、2日目、3日目と3タコを食らったカレーを…。
今朝はルーガウ、チャンプラード共に、売れ行きが悪い。
目の前のパン屋も山の様にパンが売れ残っているから、きっと皆カネの無い時期なのだろう。
そんな厳しそうな日にカレーを作るのか…。
一体、マリザさんには、カレーを売るアイデアがあるのだろうか?
それともオンナのカンなのだろうか?
毎度、同じメニューだから、変わったメニューを突っ込もうというだけなのだろうか?
まぁいい。
鶏肉と玉ねぎとニンニクとパイナップルだけのカレーを作る。
ジャガイモやニンジンは高いので入れてあげない。
私には売れるイメージが無いので、材料費をかけずに作りたかった。
作り終わると、何故ポテトやキャロットは入っていないとマリザさんが言ってくる。
たしかにカレーのパッケージの写真には、ニンジンやジャガイモが入っているけど、売れもしないものに、そんな材料費をかけたくはない。
でも、どうせ売れないよ的なネガティブな事をクチにするのもアレなので、家で作るカレーはポテトやキャロットが入っているけど、レストランのカレーには入っていないのだと、もっともらしい事を言って誤魔化す。
マリザさんはどうしても野菜を入れて欲しがっている様だったので、ナスとピーマンを素揚げにして、こんな感じでと盛ってあげたら、ようやく納得してくれた。
だいたい、フィリピン人、さらに言えば学生は野菜嫌いだ。
そして、生煮えのゴリゴリした感じを好む。
材料費を高くして食べてもらえないのもイヤだし、食べてもらえたとして入っている野菜がゴリゴリしてるのも、私としては不本意だ。
結果として、オープンから3日間で1つも売れなかったカレーは、今回はランチタイムの内に全て売り切れた。
何故、前回は売れなかったのに、今回は売り切れたのか考えてみた。
前回は、オープンしたばかりのよく分からん店で、まぁ客も驚くほどにいなかったというのもあった。
オープン時は完全に私が料理長だったので、鶏のそぼろ丼やら、オムライスやら、chao−kingっぽいチャーハンやら、幻獣民がやっているトロトロには並ばない品物を並べたわけだ。
様子見で入ってきた幻獣民達は、まぁ様子見なので、見た目に無難そうで想像出来そうな料理をオーダーする。
これらの理由で、きっとカレーのオーダーはゼロだったのだろう。
今回は料理長マリザさんが作ったのはティノーラだけ。
カレーとティノーラで、両方ともサバオ系でかぶった上に、なんでだかティノーラは人気が無い。
その人気が無いメニューとの2択であれば、ティノーラがイヤで、他の店に行くのが面倒なら、カレーを選ぶしかない。
ただ、それだけの話である。
まさか、マリザさんがティノーラしか作らないとは思っていなかったし、前回ゼロだった料理が売れるとは思っていなかったので、全く気合いの入っていないカレーを作ってしまった。
カレー粉をケチって半箱だけにしたので、なんだかスープみたいなトロみのないカレーでコクみたいなのが無い。
どーせ売れないから、まぁいいっかぁと思ってしまった私が悪い。
今回のカレーの記憶が消えるまで、しばらくはカレーは作れない。
ただ今日のランチタイムは子供達の数が少なかった。
料理が少なかったので、客数と料理の量がバランス取れてしまい問題は発生しなかったのだけど、元々わずかの客数しか来ない店なので、10人くらい増えたり減ったりするだけで、一喜一憂しなければならない。
ここはフィリピンなので、オチこんでもスグに回復出来る。
学生1人分の売上は25ペソ(55円)、10人の客が来なくても、日本ではランチ1人分の金額にも満たない。
そう考えると、完全なるお店屋さんごっこだ。
私側からしてみれば、50円のカレーでウマイもマズイも無いだろうと思うけど、客側からしてみれば少なからずカネを払っているので、高い安いに関わらず、それなりのものを求めてくる。
だから、金額的にはお店屋さんごっこでしか無いけど、ちゃんとした商売をしてる気分は味わえるので楽しいのだろう。
それなりに楽しんではいるけど、なんだか最近はちょっと飽きてきてしまったところがある。
必死になって、ムキになってやれるのは、熱がある時だけで、それなりに落ち着いてくると、やっぱり退屈に感じてくる。
平和で安全で、だけども刺激の少ない田舎暮らしだから、退屈に感じるのかもしれない。
結局は観光ビザの外国人だから、上っ面だけしか楽しめなくて、奥深くまで入れないからツマラナイのかもしれない。
それとも商売に爆発しそうな手応えが無いからオモシロくないのかもしれない。
いずれにしても、今のままじゃ外国にいるという事以外、お店を始めたという事以外には刺激が無い。
いつかは分からないけど、今の生活を終了したら、次はどうしようかとネット状況の良かった時間帯に、色々な国について調べたりした。
どーせなら、フィリピンより貧乏な国などと調べたりしたのだけど、ラオス・カンボジア・パキスタン…
馴染みがないのでピンと来ない。
タガログ語に近いところでマレージアやインドネシア…
フィリピンと似た様なものだけどイスラム系かと思うと気がのらない。
タイやベトナムは安い感じがしない…。
せっかくタガログ語に慣れてきたし、フィリピンでいいかなどと落ち着くけど、きっとこんな心ここにあらずみたいな思いが産まれてしまったら、早かれ遅かれ行動に移すまで思いは膨らんでしまうのだろう。
今は永遠じゃなく期間限定だから楽しまないとって思う。
ヤバいの1歩手前か、1歩奥くらいを出たり入ったりするような刺激を求めるけど、ここインファンタでは起きた瞬間に全てを忘れる夢の様に淡い刺激しか得られない。
別に悪い事をしたいとかの願望があるわけじゃないけど、もっともっとエキサイティングな毎日を過ごしたい。
とりあえず、タコ焼き機との格闘だけはしておかないと…。
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昨日に引き続き、今朝も朝食が全然売れない。
これまでに売ったチャンプラードやルーガウがマズかったからなのか、カネの無い時期だからなのかは分からないナゾである。
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