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手からスルリと消えた10ペソに思うこと

10ペソ、日本円にして22円か、そんなくらいの金額だ。
この10ペソで、私の心が大きく揺れ動く。
マリザさんが道端で、駄菓子の様なものを買った時の話だ。
袋に入った菓子を2つ買っていた。
買う前にマリザさんは金額を訪ねる。
1つのお菓子は25ペソだった。
そしてもう1つは20ペソだった。
その2つを買う。
私はお菓子があまり好きじゃないので興味がない。
だけど、横目でやりとりを見ていた。
100ペソを支払うマリザさん。
お釣りは何故かベンテ(20ペソ冊)が3枚と5ペソコインが1枚。
それを横目で見ていた私はラッキー♫
計算出来ない奴のおかげで10ペソ得したぜぃと、ささやかなラッキーを噛み締めた。
そのお釣りを見ながら、しばし固まるマリザさん。

おいおい、そんなとこでフリーズしてないで、さっさと立ち去ろうぜぃと慌てるオレの思いをよそに、お釣りを見ながら地蔵と化しているマリザさん。

行こう!と声をかけた私を制止し、マリザさんはまた店の人に商品の値段を2つ確認している。

キョトンとした顔で金額を答える店主。

アホ面の店主に、得意げな顔で説明をして、1枚のベンテを返している。
店主は計算が出来ないからなのか、はたまたマリザさんがバカ正直だからなのか、手にしたカネをリリースするマリザさんに不思議な顔しながら20ペソ冊を10ペソコインに変えている。

私は10ペソ損した気分になった。
マリザさんは自分の計算力の高さを誇った顔をしている。
店主はハナをほじっている。

私が思うに正しく生きるというのは、そういう事では無いんだと思っている。
正規に受け取れる金額以外は、こちらが受け取るべきカネじゃないから、マリザさんは返金したのだろう。
でも、損をしているハズの本人である店側は、気づいて助かったという表情をするでもなく、ただ無駄にデカイ目をギョロギョロさせるだけで、指摘されても計算間違いに気づいていないし、自分が得している事だけは理解出来るから言われるがままに20ペソと10ペソを交換している。

たまたま、今回は店側が損をする釣り銭を寄越してきた訳だけど、逆にコチラ側が当然もらえるべき釣り銭を間違って返される事もあるわけで、フィリピン人の特徴を考えると、間違っていても非を認めたくないから返金しないという場合もあるのだろうと思う。

貰えるものが貰えない時もあれば、貰うべきでないものが貰える時もある。
それでバランスが取れているんじゃないかと思っている。

日本、フィリピンだけでなく全世界共通で、カネの計算間違いは自己責任だろう。
仮に私が間違えた釣り銭を客に渡して、さきほど渡した釣り銭は多すぎたので、返金してほしいと頼んだって、そのカネが返ってくるわけが無いし、間違えて渡した奴が悪い。
間違えた奴が自ら、その責を負うべきだろう。
間違えて多く釣り銭を払ったならば、本来は正当な返却要求だと思うが、おカネはそうでは無い。
むしろ、間違った事に気付いても、返金を請求してはいけないのだとさえ思う。
釣り銭を手渡した時点で決済の終了を意味しているのだから、後出しジャンケンで、本当はグーを出そうと思っていたのだけど、間違ってパーを出してしまったという理屈が通るわけがない。

マリザさんはジャンケンをした上で、勝っているジャンケンなのに、アイコにするように相手に後出しを要求したわけだ。

その行為を
決して正直者なんて思わない。
マジメでいい人なんて思わない。
もちろん正しい行動だとも思わない。

むしろ、その逆。
カネの受け渡しの国際的ルールを破って偽善者ぶりたい人間としか思えない。
このオンナと一緒にいると、あらゆる場面で勝てる気がしないと思う。

ズルさは賢さでもある。
ズルいだけの人間なんて、誰だってキライだ。
だけど、臨機応変に、柔軟に、スマートに対応する能力は、私が連れ合いにする女性に求めたい部分だ。
愚直なまでの誠実さを能力としている人は、本来私に好印象を持たないから、仲良くなる事がない。

だいたいフィリピンまでやってきて、フラフラとするだけでロクに働く事もない、しょうもない男を捕まえようっていうんだから、そんなオトコをカネに変える目論見があるはずだ。
マジメで誠実に正しく生きている人間ならば、フラフラと遊んでいる外国人を好きになるわけがないのだから。

このフィリピンという国で生きていく為に、とりあえず何でもいいから日本人をとっ捕まえようっていう考えは、生きていく上で必要な正しい考え方と私も思う。
そういう、したたかさも少しは持ち合わせているんだと思っているけど、見ている限りはむしろ逆、したたかな部分を全く見せてこない。

神様はいつまで、アパートの同居人マリザさんと同居する事を望んでいるのだろう。
成り行きで一緒に住む様になって、しばらくは一緒に住みそうな雰囲気を醸しているけど、決してこの生活は本意ではない。
ただ、私はこの流れに逆らうチカラも持ち合わせていないし、何より全てを流れに身を任せるのだと決めている。

だから、お菓子を2つ買っただけで色々と思うのだけど、何もマリザさんに言うことはない。
ただ、黙ってクチに突っ込まれるお菓子を腹に流し込むだけだ。

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軒下で寝る大人やオヤツを食べる子供達の中で、フィリピンナイズされていない浮いてる愛犬



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価値観

比国に来て間もない時、ジプニーに乗っていたらお釣りが運転手から乗客の手から手を渡って自分の所に戻ってくるのが不思議でならなかった。 金に汚いイメージの比国民が誰が支払ったかを運転手に言われなくても、つまり受取主を特定するのは基本的にその人が乗車した人を見た記憶を元にバケツリレーで渡してくる。 不思議で仕方がなかったです、だってそんな小銭日本人からすれば気にする程の金額でもないので。 連れ合いにネコババしない理由を自分なりに考えて共有してみたら全く違った、彼女曰く「そんな端金で犯罪者に成りたくないし神様に懺悔する理由を作りたくない」という理由でした。 やっぱり道徳では無く自分の事しか考えていないこの国民性を間違って理解していた事に気づいた瞬間でした。 

Re: 価値観

>ちょっと様 コメントありがとうございます。ジープはみんなが通りづらくなる乗車口から埋まるので、みんなバケツリレー本当はイヤなんでしょうねw

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