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【前途多難】お店について話し合いをして怒り出すマリザさん

借りる店は町の中心を市場とするなら、そこから500〜600mくらい離れた場所にある。
インファンタには数少ない何かの会社のオフィス(事務所)が何件か並んでいたり、お店から50mくらいの場所にパブリックのハイスクールがある。
条件的にすごくいい場所だ。
市場の近くは人が溢れているけど、フラフラ過ごすという人がいる訳でも無く、必要なものを買うだけの人が目指すべき所へマッシグラ(※タガログ語のマラカス強いという意味ではなく日本語です)に向かっている様子が伺える。
そういう意味で、市場付近への新規参入はハードルが高く、既存に存在する商売ならば単純な価格競争になるし、地元の人が知らない様な新しい何かを試みても、浸透するまでに時間がかかるかもしれない。
それに引き換え、今回お借りする場所は、高校生が必ずと言って良いくらいに通る場所で、加えてその送迎者も通るので、お店の存在を認知させやすい。
単純に高校生を客のターゲットとして狙えば、いきなり客が入っているお店を作れるし、オフィスで働く人間に在庫で抱えている雑貨をさばく事も出来る。
そして、借りる物件は外装・内装共にすごくキレイだ。
インファンタの中でも好立地な上に、すごくキレイという通常は売り物件でしか出ない様な、ロケーションとしては申し分が無い物件なのだ。

仮にカネという制約が無ければ、インターネットカフェでもやっておけば、インファンタに1件か2件しない存在しないので、ほぼ間違いなく成功させられるだろう。
実際にインターネットカフェは、列をなして学生達が集まっているけど、パソコンを何台も買い揃えられる資金力は当然ながら私には無い。
というか、資金力の無い私に始められる業種はそう多くない。
さらに、スタートさせる業種は、家賃を支払える日々の売上を作れる業種で無ければならない。
マリザさんの兄弟が作っているコメや二パーワインや二パーの葉で作る屋根など、売れない訳では無いだろうけど、ハイスクールへの通り道だったり、オフィスが並ぶ場所だったりで高い家賃設定にされているのに、それを全く活かさない商売をしても、結局は高い家賃に苦しめられてしまう。
エステやマッサージとも思ったりしたけど、壁が箱型にくり抜かれていて、シャッターを開けると2方面から入ってこれる様に作られている。


※内側から写真撮ってみました。
シャッター開けると完全にオープンになって、ガラス戸などの仕切りは無いです。

この店の作りを無視してエステやマッサージ店をやるには無理があるし、どうしてもやりたいのなら2階の居住用スペースを使った方が早い。
とりあえずは、1ヶ月6000ペソの家賃が発生する1階店舗でカネを作らなければならない。
普通に店構えを見て手を加えずスタートするならば、飲食店が1番しっくり来そうだ。

ただ、ただ、1点大きな問題がある。
高校生のランチやオヤツを狙った店が既に付近には複数存在している。
群雄割拠の戦国時代に新しく旗を立て、新規参入を挑むわけだ。
当然ながら、腹さえふくれれば良い学生達にクオリティなど関係なく、他店と同等以下の料金設定にせざるを得ない。
この料金設定が普通のトロトロの料金とは違って、学食料金設定になっているのだ。
通常、インファンタのトロトロの料金設定は、オカズが1品50ペソ、ライスが10ペソ。
合計60ペソ、これに少しばかりのサバオ(スープ)がついてくる。
日本円にして130円くらいの1人前価格が、インファンタにおけるトロトロの通常料金なわけで、客として利用すると高く感じるが、売る側としてみると十分すぎるほどに安い。
安いからなのだけど、悲しい気分になるほど、オカズは小皿にギリギリご飯が食べれるほどしか入れてくれない。
安いから、もしくはオカズが少ないからと言って、調子こいて何品もオカズを頼んでしまうと、サエないメシに何百ペソも支払う事になってしまう。
通常フィリピン人は、そんな食い方をしないのだけど、日本人的感覚からすると、コレは小鉢じゃねーか! って感じの量なので、複数食べたくなってしまうのだ。

話を戻すけど、この十分に安くて量の少ないトロトロ価格より、学食価格は大幅に安くなり、量は仏壇の仏様にあげる程度の量ほどに少なくなるらしい。
値段はオカズが20ペソ、ご飯が5ペソ。
通常の半分のハーフ以下のオカズと、ハーフサイズのライスで、昼飯に支払う通常金額は25ペソなのだと言う。
日本円にして56円だ。
この56円の中から利益を出さなければいけない。
食べる量は半分でも、食器を洗う手間や、食器を洗う水、メシをよそう手間は1人前と同じようにかかる。
何より席をハーフじゃなく1人前使って埋める事になる。
普通の食堂の10人前の売上が600ペソなのだけど、学食設定だと倍の20人やっつけても500ペソにしかならず、24人の客をやっつけて、やっと通常のトロトロの10人前の売上を作る事が出来る。
通常のトロトロよりも、よっぽど高い家賃を支払うのに、半分以下の料金設定にしなければならないというのが、レストランをやる上での問題点だ。

要は学生相手の食堂をやるからには薄利多売で、狭い空間にたくさんの客を突っ込まなければならない。
日本で言うならば立ち食いソバ屋状態にしなければならないのだ。
それにはたくさんの食器が必要になり、たくさんのテーブルや椅子が必要になる。
フィリピンでショボい物を選べば、大してカネはかからないのだけど、自分の手持ち金がそもそも異常に少なく、本来お店をやろうなんて考える資金状態ではない。
それでも、チャンスがあるならば掴むしかない訳で、掴んだのならば簡単にはなすわけにはいかない。
どうにか考えて、お店として売上を作ってみたい。

店舗の形状や立地から、飲食店をやるしかないという部分までは、私もマリザさんも一致したのだけど、そこから先の部分が、どうにも話が噛み合わない。

マリザさんは、最初は客がどれくらい来るか分からないのだから、少しのテーブル、少しのイスで始めて、客が来る様だったら、少しづつ増やしていけば良いなどと、もっともらしい事を言う。
だいたい、そんなにたくさんのテーブルやイスを揃えるカネが無いでは無いか!と。
マリザさんの言う通りはではあるのだけど、仮に4人座れるテーブル席に平均して3人が座ってくれたとしよう。
そのテーブルが4つあったとする。
1回転なら12人の客だ。
気づかいある客がすぐにどいてくれて、2回転したと仮定する。
ランチタイムに合計24人入った事になる。
売上は1人25ペソ×24人で600ペソだ。
食材はというと、24人がハーフサイズなので12人前分減った事になる。
仮に6種類のメニューを用意したとして、5人前から10人前作ってある食材が平均的にオーダーがあったとして、2人前づつしか減っていない状態なわけだ。
1つの料理5人前から10人前を作り上げるのに、だいたい150ペソから250ペソは材料費がかかる。
そもそも、それなりの量をつくるからこそ利益が出たりする。
平均で1種類200ペソかかるとして6種類で1200ペソの食材費。
学生達は昼の休憩時間が終わると学校に戻ってしまう。
客が入ると思われるランチタイムを学生達に占領されたあげく、営業時間は終わっていないとは言え、夜のディナータイムに営業をどうするのか、それこそ誰も夜に出歩かない町で客が入るのか分からない状態で、ランチタイムに食材費の半分しか回収出来ないなんて危険すぎる。
作る量を抑えて、種類を減らしたとして、食材費が回収できるように計算しても、ただ作った食材費が回収出来るにすぎない。
実際に客が入るかどうかは別として、たくさんの客が入る様に店を作るしか、学生達を相手に低い客単価でやるには活路を見出せないのだ。
客が入るかどうか分からないから少しづつというならば、客が入らない時点で失敗が確定するのだから、少ない事を心配して店を作成しても仕方がない。
客単価が高いなら少ない客でも出来るし、客単価が低いなら数を入れるしかない。
その事をマリザさんに何回説明しても理解してもらえない。
お金が無いのに、テーブルやイスを揃えられない!と、そればかりを言う。
私が言っているのは、学生をターゲットにするならば、たくさん客を入れるしかないという説明をしている。
だから、学生がメインのターゲットならば、数を入れなければ利益を生み出せない食堂は出来ないという結論を言うのだけど、首をかしげられてしまう。

じゃぁ、一体何を売るんだ?
ってマリザさんの質問に、持ち帰れるハンバーガーなどの商品、ハロハロやアイスキャンデーなどをメインにするんだと説明する。
だけども、なぜ客が入ると分かってからテーブルや席を増やすのではダメなんだという部分に納得がいかないようだ。
それこそ、どうして客が入ると分かったからと言って、テーブルを増やし、イスを増やし、食器を増やし、ガスタンクやガスバーナーを追加出来る資金が、どこから出てくると思っているのか、その方が不思議だ。
すなわち、手持ちのカネで揃えられる資金では、学食の様なトロトロは行えないという事なのだけど、どうしても分かってもらえない。

終いには私が言う事に納得がいかずに、こんなんじゃ、うまくいかないからお店を借りるのをヤメようと怒り出すマリザさん。
思いや考えが伝わらないのはお互い様なんだから、そんなんで怒ってはイケないと優しく諭すオトナの私。
本来、私は諭す側じゃなく、諭される側の人間。
一族がカネを出すからって、先にキレやがって、と舌打ちしながら必死に怒りを抑えて説明するも、バハラ カ(あんたの好きにやって!)とミーティングは終了する。

必ず沈むドロ船ヤマトは、航海が始まる前から浸水している…。
だからと言って、これは負け戦だからと言って、必死に生きる道を模索しないのならば、きっと何の経験値も得られはしない。
カネさえ何とか続けば長い時間色々と体験出来る。
負ける戦いよりも、勝った時の方が、より得られる経験値も違う。
フィリピンで商売をしたい。
できれば、ちょっとくらい利益をだしてみたい。
50円の商売について考えているのだから、カネ持ちにならないのは分かっている。
日本全国にガリガリ君を売るわけじゃなく、わずか数十人の規模で50円の商売をするのだから。
ただ、負けると思ってモガくだけなんて苦しすぎるから、出来れば勝つ気で勝負したい。
それに必要なのが一体何なのかは知らないけど、考えるのは無料なので、たくさん考えるとしよう。

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コメント

No title

お店は何平米くらいあるんですか?
5年前くらいにLucenaでピソネット&レストランやってたので多少のノウハウあります。


No title

ランチタイムは立食用の簡単な背の高いテーブルのみで営業されては如何ですか?
本来、テイクアウト専門スタイルとして、
店内での立食も可能とし、店内飲食時のサービスを付加する事ですね。
来店客の視点で見ると、
いかにも来店客数が多く見えて、繁盛店に見えますし、
本来はテイクアウト専門を謳ってますから、
サービス付加により、店内テーブルの争奪戦にもなるでしょう。
サービス的には、サバウ=スープ類が良いと思います。
日本的又は中華的な、とき卵スープ等は基本的に水分ですから非常に量を作れ安価ですし、日本人の味覚で完成させた味は、フィリピン人に受けるでしょう。
又、その事=日本人が料理監修している事を前面に打ち出したコマーシャルで、現地人の興味を誘えると思います。
ランチタイムが過ぎたら、通常営業のトロトロでの営業とか、色々と考えられます。

No title

プリンなんてどうですかね?ミルクと玉子と砂糖でできるので、器さえ何とかできれば簡単だし、冷蔵庫があるみたいなので保存もある程度できるのでいいんじゃないですかね。

Re: No title

>Mike様 コメありです。私の見立てだと、お店の広さ(客の入るスペース)は一辺が6m〜7mの正方形っぽい感じなので、36〜49平米と思います。それ以外にキッチンのスペースやCRがある感じで、何も物が無い状態だと結構広いです。

Re: No title

>通りすがり様 コメント、およびアドバイスありがとうございます。是非とも、参考にさせて頂き、成功の可能性を広げたいです。

Re: No title

>kuma様 コメントありがとうございます。おぅ、それはナイスなアイデアですね! ミルクとタマゴと砂糖を混ぜて蒸すか何かして固めるんですかね? レシピ調べてみます。どれも高そうな材料ではありますが… フィリピンのプリンもどきは固くてウイロウみたいですからね。試作して売れる料金に出来るか調べてみたいです。

No title

ザクッとした数字ですが
1台当たり
面積:1平米(通路込)
売上:P75~150/日(月により異なります)
メンテ:P100/月
電気代:P12/月(売上連動)
が掛かり、
他にPLDT P3,600/月(20台位までつながります。)
、人件費P7,000/月(9am~12am)
初期費用はP10,000/台(接続・ソフト全て込み)
半分をネットショップ、半分を食堂なんかでもいけると思います。
ネットの客にジュースとおやつが結構売れました。

Re: No title

>Mike様 コメありです。また詳細な数字ありがとうございます。1台10サウザンですか。なんか今の私には考えれないですけどw

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