記事一覧

フィリピン・カネ・オンナ【ミステリアスな夜】序章

アパートの同居人マリザさんがどんなタイプか少しづつ掴めてた。
私がフィリピンでビジネスをやるにあたっては、絶対的に名義人及び実務にあたる人が必要で、私はただのスポンサーにしかなれない。
もちろん、突然奥さんになる人が出来た場合は、正々堂々と私が関わる事が出来るわけだが、それでも言葉の問題から、誰かしらの手を借りる必要は出てくる。

その為、誰と手を組むのかが、ビジネスが上手くいくかどうかの前の段階で訪れる大きな問題となる。
私の場合、今現在それなり以上のお付き合いをしているフィリピン人は、アパートの同居人であるマリザさんだけ。
他に選択肢が無いので、マリザさんと組むか、組まないかという選択肢しかない。

ただ、私は商売が成功する・しないに関係なく、儲かる・儲からないに関係なく、経験した事がない新しい世界を見たくてウズウズしているので、マリザさんに問題があったとしても、その問題を踏まえた上で強行に商売をするつもりでいた。

そんな折、昨年12月の中頃に、マリザが商売をするから、カネを貸せと言ってきた。
どんな商売をするのか聞いたところ、ディビソリアという大きな安物を売っている市場で、服などを買ってFacebookで売るのだと。
いくら貸して欲しいのか聞いたら5000ペソだと。
貸すという事は返すって事なのか?
いつに返すのかを彼女に言わせた上で貸してあげた。

正直な話し、おカネが返ってくるとは思っていなかったのだが、マリザがどういう人であるのか、多少でもおカネが絡めば本性を隠しきれるものではないと考えた。
日本円にして約1万1000円の軍資金を元に、マリザはディビソリアで偽物のナイキのTシャツなどをメインに色々と買いあさる。
私にとってはゴミみたいな物にしか見えない。

早速彼女は、それらの商品を写真にとってFacebookに画像をアップ。
なんだか彼女のメールがピロピロ鳴ってる。
私が思った以上に、早い反応で、それなりの数の反応がある。
私が知る限りマリザは、私と反対の人間性である。
ちょっと鈍臭い変わりに、誠実に生きてきたっぽい人。
なので、彼女を知るFacebookのお友達は、特に深読みせず注文を入れる事が出来たというのも、彼女に注文がが多く入った理由かもしれない。

もう売れて、売れてしょうがない。
といった感じのウハウハ顔がむかつくマリザだが、クリスマス前に更に商品を買い足したいからと、私に追加融資を求めてきた。
いくらかと聞いたら3000ペソ、前回の合わせると合計で8000ペソになる。
とりあえず私は即答でアヨーコ(イヤだ)と答えた。
マリザの商品がバカ売れしているのを嫉妬している訳ではない。
マリザは、1つの商品につき、単純に購入価格に50ペソを乗せて販売している。
本人にしては、ただ商品を右から左に流しているだけで、チャリン・チャリンと音を立てるかの様に儲かっている気がしていたのだろう。
だけども、彼女は注文が入ったものを購入者に自ら届けてあげている。
その交通費や自分の手間賃が、その価格設定に反映されていないのだ。
商品を欲しい人が、自分でディビソリアに買い物に行った場合、マリザから買うよりも50ペソ安く買える訳だが、実際にはジープニーを活用しても交通費の往復で少しはおカネがかかる。
近い場所に住んでいない限り、途中ゴハンを外食したりする訳だから、Tシャツを数枚買っただけの買い物でも1日がかり、1000ペソをゆうに超える出費になるわけだ。
なので、わずか50ペソしか上乗せされずに自宅まで商品を運んでくれるマリザの商品は、売れて当たり前なのである。

追加融資を頼むマリザ聞いてみた。
今、いくら現金を持っているの?
約半分が売れて3000ペソあると。
2500ペソ分の商品が売れた時点で500ペソしか浮いていない。
5000ペソ分の商品が全て売り切れたとしても、経費を引くと1000ペソしか利益の無い商売をしている。
でも、本人はたくさん注文が入って、忙しいので儲かっていると錯覚している。
どう考えても5000ペソのリスクを背負って、得られる金額としては少ない。
売れない商品を仕入れた場合、無駄に在庫を抱えるリスクがあるのだから、それなりの利益分を計算した価格設定にしなければいけないのだが、本人は仕入れた物が全て売れると思っているのだろう。

なので、3000ペソを更に追加してあげる変わりに条件をつけてみた。
買った金額の倍で売れる物、100ペソで買ったら200ペソで売れる物だけを買う。
50ペソ程度の少ない利益しか出ない物は、買ってはイケナイと伝えた。
もったいつけて追加融資をしたが、この追加融資分も返ってくるとは思ってない。

彼女が私の伝えた追加融資の条件を理解したのかは分からないが、彼女は私の言った通りには動かず、彼女の考えた通りに商売をしていた。
私はそれに気づいていたが、何も言わずスルーしていた。

マリザにお金を貸してあげたのは、いくつかの理由があった。
▪️フィリピンでFacebookで商売して、どんな反応になるのかを好奇心で知りたかった。
▪️マリザがどれくらい仕入れた商品をさばく能力があるのかを知りたかった。
▪️マリザがどれだけカネにシビアに計算出来るのかを知りたかった。
▪️マリザが私に返金をするという約束をどれだけ守ろうとするのか知りたかった。
▪️マリザに借りを作っておきたかった。
▪️私がマリザとサヨナラをする時がきた時に、私の言い分を正当化させる理由が欲しかった
これらをわずか8000ペソ(18000円くらい)の金額で手に入れる事が出来るのであれば、安くすむと思いおカネを貸してあげたわけだ。

マリザは、利益の無いただ疲れるだけの作業を続けながら、そして忙しいので儲かっていると勘違いしながら、お金をまわし続けていた。
途中、マリザの3人の子供にクリスマスプレゼントを買ってあげたり、娘の学費として1000ペソ程度を数回送ったり、熱を出した子供を病院に連れていき1000ペソ単位の支払いをしていたので、絶対に私に返金をできないような手持ち金になっているだろうなとは思っていた。

そして、昨日またマリザは、ただ疲れるだけの横流しビジネスの仕入れに行った。
彼女が仕入れに向かう途中、kami back monday na(私たちは月曜日に帰ります)というメールが来たので、数日間はアパートに帰ってこないのだと思い、OK monday back na(月曜日にもどってくるのですね)と返信をして、どうやって私のヒマを潰そうかを考えた。

そんな時に思いついたのが、マカティのKTV嬢。
特別に可愛いわけでも、美人でもないが、賢そうな子。
マカティで犬と一緒に住めるコンドがあり、それが月に15000ペソで住めるという物件情報を持ってきた子である。
その物件の話しを聞いてみたいのと、現在チカラを借りれるフィリピン人がマリザ一択なので、その選択肢を増やす人間になれないかを知りたくて、気になっている存在ではあった。
その子の名前はサラちゃん25歳。
25歳だけど9歳の女の子が1人いるそうだ。
彼女にディナーしないか? とLINEをしてみた。
彼女の答えはオッケー、すぐに支度をしてマカティに向かう。

そのマカティに向かう途中、マリザから電話が来た。
アパートに帰ってきたけど、今どこにいるのかと。
アレ? マリザ月曜日に帰ってくるんじゃないの?
意味が分からない。
同時に、マリザがいない時を見計らってコソコソ出かけている人みたいで、何か悪い事をしているような気持ちにさえなる。
私は、月曜に帰ってくるってメッセージあったよね?と彼女に確認すると
マリザの答えは、それは今日シティホール行って結婚をキャンセルしようとしたらジャッジが月曜日に戻ってくるって事などと言っている。

は? メッセージでkami(英語のweにあたる)back mondayって書いてあったけど?
彼女が気をきかせて私が知っているタガログ語をチョイスしたのかは知らないけど、突然帰ってきて、さらに彼女は腹がへったなどと言っている。
こっちはディナーをこれから食べるのに向かっている途中。
今さら変更なんて出来ない。
帰る予定時間を伝えて、早く戻るから待ってなさいと、なんとか電話を切る。

KTV嬢とは、まだ会って2回目なのでロクに顔も覚えていなかったが、一気に距離を縮ませようともせず、どういう人間かを知る情報収集に心がけ、1セットで終了し帰宅した。
特別に書き残す事なんて無いが、彼女は歌がヘタって事だけ分かった。

家に帰っても特に責め立てられたりはしなかった。
奥さんでも無いので当然ではあるのだが、私の当然と、彼女の当然は、当然違う。
マリザが今日仕入れた物を得意気に見せだしたので、それに興味が無い私は話題を変えた。
今日いくら分を仕入れたのか?と。
人に問いただしておいて何だが、私もいくら持っていて、いくら使ったかなどを気にするタイプでは無い。
ただ、それはプライベートのカネの話し。
商売においては、いくら経費がかかって、いくら利益が出るのか気になって仕方ない。
どれだけ少ない金額で、大きな金額を獲得するかのゲームであると商売を考えているので、商売に関するカネは気になって仕方がないのだ。
もちろん、マリザは今日いくら自分がカネを使ったかは即答出来ない。
商品を見ながらノートに書き、計算しだす。
今日は約3000ペソを使ったと話す彼女。
私は8000ペソを貸したのに、3000ペソしか無いの?と意地悪に聞く。
あなたは、今月の内に8000ペソを私に返すと約束したよね?
これを全部売ると8000ペソになるの?
などと追求する私。
彼女は持っている現金2000ペソを差し出してきた。
私は8000ペソを貸したのに2000ペソしか戻って来ないの?と追求する。
彼女はカネの細かい話しをされると、決まってアタマガイタイと言い出す。
きっと、本当に頭が痛くなるのだろう。
身を守るための防衛本能が働き出すのだ。
容赦をせず、さらに強いプレッシャーをかけ続けてみる。
半泣きになりながら、だって娘の学校のお金を送ったり、娘の病院にお金かかったりと言い訳をする。
そんな事は知っている。
彼女が自分の物を買ったり、無駄遣いをしていない事は、毎日の様に一緒にいる私が分かっている。
むしろ、それらの支払いをしながら、今日3000ペソもの買い物をして、まだ2000ペソの現金を持っていたという方が、私には驚きだったし、無駄遣いをしていない証拠でもあった。
私の頭の中の計算では、買い物をした3000ペソが彼女が持っている全財産だと思っていたからだ。

ただ、マリザにはこれから商売を手伝ってもらう上で、私に対してカネに細くてウルサイ奴だという印象をつけておきたかった。
それと、子供の学費や子供達に買ってあげるクリスマスプレゼントを私が出したお金では無くて、彼女自身が自分で稼いだカネで支払っている気分にしてあげたかった。
だから、彼女にカネを貸してあげたというのもあったのだ。

コテンパンにカネについて話をして、時にアタマガイタイと言いながら、時に半泣きになりながら、時にワカッタ ゼンブ カエスカラと根拠もない宣言をしてふてくされながら、ウンザリする様子を見せ、ベッドでは無くソファーでふて寝をしてしまった。

池乃めだかのごとく、今日のところはコレくらいにしておいてやるかと、ふて寝しているマリザを残し床についたわけだが、全てはそれから始まるミステリアスな出来事の序章だった。

前振り長いんだよ!と思った方はコチラををポチッと
もう他の人のブログを読もう!と思った方はコチラをポチッと 押してみて下さいね。

本文とは関係ないですが、ヒマな時にハエを殺戮しています。
まるで真柴君のフリッカージャブの様にタオルをムチにして、同時に2匹のハエをやっつける事に成功したので記念に写真を撮ってみました。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

帰国後風邪で寝込みました(T_T)
日本は 凄い寒波です。

Re: タイトルなし

あはは スイマセン 笑ってしまって気温差は25度くらいですかね
市場で冷凍庫入る仕事みたいな感覚ですかね。日本で体を治して、またフィリピンで体を壊してってなっちゃいそうですね。
月並みですが、健康はカネで買えないですし、お仕事も忙しいと思いますけど、お大事にしてくださいね。

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事一覧

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
海外情報
38位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
アジア
17位
アクセスランキングを見る>>

全記事表示リンク

FC2ブログランキング

ブロとも申請フォーム

プロフィール

walangpela

Author:walangpela
walang pela na ako ワタシ オカネ ナイヨ
kawawa naman na ako ワタシ スゴイ カワイソウ
きっとそんな感じの内容のBLOGになると思いますが
どうなっていくのかは知らないです
hindy ko alarm ワタシ シラナイヨ

QRコード

QR