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わたしのつくりかた

今日は自分の話し。
フィリピンは貧乏の国って言われていて、まるで昭和の頃の日本みたいだとか、そういう風に言う人もいる。
そう思う部分もあれば、そうでは無いと思う部分もある。
昭和の頃の日本、私が中学生に上がる前までの時期だけど、ちょっと思い出して書いてみようと思う。

私は昭和49年、1974年生まれ長男坊だ。
福岡県の直方市というところで生まれたらしい。
3歳くらいには東京に引っ越したので、福岡に住んでいた時の記憶は一切ない。
父親が福岡、母親は岩手の人。
よく知らないが集団就職? みたいなので2人とも東京に出てきて、私が作られる事になったらしい。

父親は寿司職人、血液型はAB、職人でABで福岡の男となれば、クセが強いに決まってる。
もし、その条件で、ほんわかとした優しい雰囲気の人がいるなら、見てみたいもんだ。
私が知る限り、父親は食べ物屋でしか働いた事が無い。

母親も父親と知り合ったのが職場なのだが、以来飲食店でばかり働いている。
私や兄弟が小さい時に家で内職をしてた以外は、飲食店でしか働いた事が無いと思う。
母親は岩手県人、血液型はB型。
岩手県人は全国的に優しい人が多いらしい。
東北なので、我慢とか忍耐は得意分野だ。

そして私は、血液型はAB、クセが強い父親の遺伝子をどっぷりと注ぎ込まれ出来上がった子だ。
小学校・中学校は埼玉の蕨や川口という県南の地域で育ったが、15歳以降は東京で暮らしている期間が長い。
こきょう や ふるさと じもと と言われて思いつく場所は無い。
懐かしいという気持ちを抱けそうな場所も思いつかないし、会ってみたい、顔を見たい、話しをしたい人は、誰も思いつかない。

子供の時の記憶は、自分の家が貧乏であったのがイヤだったし、父親が嫌いだったので、物心ついた頃から家を出たいという事ばかり考えていた。

私が子供の時代、昭和50年代なんて、どこも大差ないくらいに貧乏だったのだとは思う。
私が小学生時代を過ごした家は、トタンで出来た平屋の長屋で、木で出来た雨戸は風が吹くたびに音を立てていた。
トイレのドアには、山口百恵のポスターが貼ってあって、中は和式のボットン便所。
尻を吹く紙はロール式では無く、レストランのテーブルに置いてあるテーブルナプキンが大きくなった様な紙だった。

私が小学生だった時代、私の下に妹と弟がいたのだが、小さい子供が3人もいたからなのだろうけど、狭い家の中が母親がやっている内職の物で溢れていた。
母親は口癖の様に「ウチは貧乏だから…」とか「お金がない」をクチにする人だった。
私は母親のマインドコントロールによって、自分がすごく貧乏な家に産まれたのだと洗脳されていた。

貧乏な家の長男だった私は、自分の欲求をクチにする事が出来ない子に育った。
欲しい物があっても、それをクチにはしない。
なぜなら、ウチは貧乏で、毎日の食費を稼ぐために、母親が1つ1円・2円の内職をしていたから。
小遣いが欲しくても、決して小遣いが欲しいとは言わなかった。
私がくだらない物を買って、母親の内職の何時間かを無駄にする訳にはいかなかったからだ。

自分の誕生日に何が欲しいかと親に聞かれた。
私は欲しい物は無いと答える子だった。
本当に欲しい物なんて無い。
どうでもいいオモチャを買うくらいなら、親が寝る時間を作って欲しいと思っていた。
ホントのホントに、なんにも欲しい物が無いのか? ってなると、実は欲しい物があった。
靴下が欲しかった。
私が履いていた靴下は、父親のお下がりだった。
傘のマークや、ペンギンのマーク、パイプのマーク、ワニのマークが入ったオジサンの靴下。
子供には大きい靴下で、それもお古だから、ピタっとフィットせずルーズソックスみたいになっていた。
私にまわってくる靴下は、穴が開いた物でヨレヨレしていたから、すごく恥ずかしかった。

私が恥ずかしかったのは、靴下のダサさやボロさもあるのだけど、それを見られて貧乏だと思われること。
自分の家が貧乏=自分の親がバカにされてる気がしてイヤだった。
両親共に朝から晩まで寝る時間を削って働いて、休みなんて月に1回か2回。
他の家は日曜日はお休み。
だけど飲食店で日曜日に休みはありえない。
父親が大嫌いだったので家にいる時間が少ないのは、私にとって嬉しい事ではあったけど、そんなに働いているのに貧乏なんて、ウチの親が頭が悪いと、皆に思われてしまいそうで、それが恐かった。
親がバカにされるのは、自分がバカにされるよりせつない。
だって、自分にはどうしようも出来ない事だから。

誕生日のプレゼントに、好きな物を欲しいと言って良いなら、クラスの男の子達が履いている様な、アシックスとかアディダスとかチャンピオンとかプーマとか、そういう靴下を買って! と言いたかった。

だけど靴下が欲しいとは言えなかった。
だって、靴下なのに、靴下ごときが1000円以上したし、子供の靴下が1000円を超えるなんて生意気だって、欲しがっていた私だって思った。
そして、親は子どもらしいオモチャをねだってほしそうだったし、そうでなければ腕時計など、それなりにまとまったカネが必要な物を買い与えたいと考えている様だった。
それなりの金額の物を買い与える事で、子供の誕生日に、親の役目を果たした気持ちを感じたかったんだろう。
だから、日用品というか生活用品というのか知らないけど、靴下が欲しいと言ったら、靴下を買い与えてあげれないと感じ、親がミジメな気持ちになるのではないかと考えた。

だから、やっぱり靴下が欲しいと言えず、親がそれなりのカネを払いつつ、無駄な物とは思わず、逆にタメになりそうだと思う物。
図鑑が欲しいと良く言っていた。
図鑑を見るのは嫌いじゃなく、むしろ好きだからこそ欲しいと言ったのだけど、学校の図書室にもたくさん置いてあったし、図書館にだって置いてある。
別にそんなに何度も見るわけでは無い高額な本を買ってもらうのは心が痛んだ。

だけど、親が喜んでいた。
子供にプレゼントを買ってあげたこと。
そのプレゼントが、それなりの金額がすること。
プレゼントが子供の成長や知識的好奇心を満たす物であること。

私は自分が欲しいものでは無く、親が子供に買ってあげて、親の方が喜ぶ物を選ぶ子だった。

1度だけ欲しい物をクチにした事がある。
それは自転車だ。
クラスの子達は、みな自転車を持っていた。
ギアつきの自転車に乗っていた子もいたし、俺のは5段ギアだぜ! みたいに、ママチャリじゃなくスポーティーな自転車に乗ってる子もいた。
クラスの子達と遊びに行く時は、みな自分の自転車に乗り出かけた。
私は自転車が無かったので、弟の3輪車を借りて片足を乗せ蹴りながら進み、自転車の仲間に置いていかれないようにしていた。

ある日、珍しく私が欲しい物をクチにした事もあってか、母親が頑張って自転車を用意してくれた事があった。

母親 : あきら 自転車 見つけてきたよぉ

そういうことか…。
買ってきたでは無く、見つけてきたのだな。
自転車を見た瞬間に、すごく嬉しい気持ちから奈落の底に突き落とされた。
自転車ではなく、自転車だった物が家の前に置いてあった。
スタンドが無いので横に寝そべっている自転車だった物は、座るとこサドルが無い。
スタンド、サドルが無いだけでなく、カゴやベルやライトが無いのは当然ながら、ペダルも片方しか無い。
自転車のフレームとタイヤが2つついているという、かつて自転車だった物が家の前にころがっていた。

母親 : 後ろのタイヤがパンクしてるけど、あとでお母さんが直してあげるから!

母親は子供が欲しがっていた自転車をゲットしてきた事で意気揚々としていた。
その自転車だった物が私に与えられた初めての自転車だった。

なんだか、恥ずかしくて、せつなくて、涙が出てきたのを覚えてる。
だけど、そんなボロいのなんてイヤだ! なんて言えない。
だって、ウチは貧乏だから。
涙を拭きながら、母親に「すごく嬉しいよ。ありがとう」と伝えた。

ここまで読んでる分には、優しく親思いで、つつましく遠慮深い、素敵な子供のように、私の事を感じるかもしれない。
だけど、これは私の半分の血、母親側の特徴が出ているだけ。
もう半分、いや半分以上7割・8割は、父親の血が流れ、父親の遺伝子で私は構成されている。
明日に、その父親の話しをしよう。

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また増えたけど、もうさすがに違うパターンないかも。

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コメント

No title

フラット立ち寄り、ブログ読んでしまいました。
面白い記事。というか凄いうらやましくなってしまいました。
自由と好奇心。。。わたしも・・・などという気持ちになってしまいます。

フィリピンでの商売ですが、難しいんでしょうね。実際。

一時期、私も商売しようとしましたが、頼ってたピーナが消えてしまったので、おじゃんになりました。
文字通り、行方知れずですw
まぁ、違法な商売に手を出そうとしたのが行けなかったのかも。
関与する前でしたので、良かったですww

神様にやめとけって言われたんでしょうね。

Re: No title

>MS様 コメント残して頂きありがとうございます。私も・・・やっちゃってください! 何がどうなるかなんて神様も知らないでしょうから、神様も知らない物語なんてワクワクで痺れちゃいそうですw

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