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お里が知られる前に知らせてしまう 御機嫌ようとか挨拶する家に生まれたかった

今日は私の父親のお話し。
父親の名前は光 ヒカル。
1月1日生まれの誕生日だけはオメデタイ男。
私の親の年代にしてはオシャレな名前だ。
年齢は知らないけど、たぶん今現在生きていれば65歳前後だろう。
もう20年以上、顔も見てないし、連絡も取っていないので、生きているか死んでいるのかは知らない。
飼っている犬が死んだら、心が引きちぎられる思いをして涙が止まらなかったけど、父親がどうなっていようと眉ひとつ動かないと思う。

私の名前、あきらは、晃という漢字。
ヒカルが自身をネクラだと思っていたらしく、明るくなるように、光の上にお日様をつけてみたらしい。
私は名前からして、父親の多くを引き継がされている。

映画などで破天荒ぶりを楽しむ作品があったりする。
岸和田少年愚連隊だったり、鬼龍院花子の生涯とか、でも少年の話しだったり、ヤクザの話しだったりするし、人様にカネ払って見てもらう娯楽だから、多少の無茶が無いと面白くない。
だけど、私の父親はただの寿司職人で、誰も観客なんていないのだけど、洗いざらい書いていったら、いつまで経っても終わらないくらいに伝説を作り続けた。

今でも夢に見るくらいに鮮明に思い出す、父親のイカレ具合を表す象徴的な出来事を3つ書いてみる。

私が10歳くらいの時の話し。
父親が母親に「オイ明日カネが必要だから30万用意してくれよ!」と唐突に切り出す。
母親は「何に使うの? ウチにそんな大金あるわけないでしょ!」と答える。
父親はグーで母親の頭を殴り「うるせーな キサン 食らわすぞ! 明日までにカネの返済があるんだから、しょうがなかろうが!」と言い放つ。
私は父親が母親を殴った鈍い音に、人間の頭は殴るとこんな音がするのかと、その音を聞いただけで十分に痛みが想像できた。
母親は殴られた痛みで動けずにうずくまっている。
その母親に父親は「かー ギョウらしかー カネ用意しとけよ」と言い放ち、家を後にする。
父親の口癖は、キサン 食らわすぞ (貴様 食らわすぞ) 【オマエ殴ってやろうか⁉︎】
それと、ギョウらしい(たぶん仰々しいという意味)わざとらしい大袈裟だという時に使う。

そして翌日の夕方、ニコニコした父親は紙袋をたくさん持って帰ってきた。
その姿を見て固まる母親。
意に介さず父親は「おぅ、これ見てみぃ カッコよかろうもん このシャツ5万もしよっと」
母親が恐る恐る「アンタ それ 今朝渡したおカネ… 友達に無理言って借りてきたんだけど…」
その言葉を聞き、赤鬼のように怒りでみるみると顔が赤くなる父親。
「人がせっかく いい気分で帰ってきたのに…」と言って、自慢をしていたシャツをビリビリッと引き裂いてしまう。
「コラ キサン オマエのせいで着れんようになったろうが!」と、無呼吸で稼働できる時間いっぱいまで母親を殴り続ける父親。
恐ろしさせでフリーズしてしまい逃げ遅れた私も「なんか キサン その目は!」とオマケにゲンコツを食らう。
怒りでパワーの調節が出来ない父親のゲンコツは、頭蓋骨が陥没したのではないかと思うほどに痛く呼吸さえ出来なかった。
だけど声をあげて泣けば、子供の鳴き声が琴線に触れて、更にエスカレートして母親や私が殴られるのを知っていたので、ただうずくまって痛みが治まるのを待つしかなかった。

私が小学6年生くらいの時の話し。
その日は父親が休みで家にいた。
父親は休みの日は、必ず家で晩酌をする。
その日の晩御飯は、おでんだった。
私は、おでんの中では、昆布が苦手だ。
特に真ん中の縛ってある部分は、どうにもならない。
子供の時にキライだったものは、たいがい大人になって食べれる様になったけど、昆布だけは克服できてない。
その時代の私は食が細く、薄っぺらで細い子供だった。
だからなのか、おでんを鍋から、私の取り分け皿に入れ「いっぱい食え!」と言いながら、私の食事ぶりをサカナに酒を飲んでいた。
その取り皿の中に、昆布を突っ込まれた。
私は父親の性悪ぶりが身に染みていたので、昆布が嫌いな事を悟られてはいけないと感じていた。
だから、あえて父親の視線を感じる時は、昆布をクチにして、嫌いである事がバレないようにしながら食べた。
昆布の薄っぺらい部分は、なんとか我慢して食べる事が出来るのだが、縛ってある結び目のゴリゴリした所は、どうにも無理。
父親にバレない様に、昆布の結び目を解こうとしたのだが、固く結ばれていて、どうにも解けない。
あまりに不自然な行動を取っているとバレると感じ、茶碗の白飯の下に昆布の結び目を隠し、その場を凌ぐ。
父親がトイレに立った時を見計らって、結び目をおでん鍋の奥深くに沈めてみた。
トイレから戻った父親がおでん鍋から私に具を入れている時に、目ざとく結び目を発見してしまう。
「ナンカ コレ? コラ アキラ」
「オマエ さっきから 怪しい動きしよるなーと思ってたけど… オマエ 鍋に入ってる昆布 全部食え!」
私の取り皿に昆布だけが入れられる。
父親には言い訳も泣き落としも通じない。
ただ殴られるだけだから、抵抗する事もなく黙って昆布だけをかじる私。
全ての昆布の結び目だけが残ってしまう。
「ここまで食えるんなら、全部食えんだろ 好き嫌いしてないで全部食え!」と言ってゲンコツを食らわす父親。
涙を流しながら、結び目をかじる私。
だけど、我慢の限界を超え、ついに茶碗に一口ゲロを出してしまう。
「キッタネーナ こんなんで許さんぞ! コラ 戻したのも全部食え!」とゲロの茶碗を鼻先に持って来られた時に、それまで食べていた全てをおでん鍋の中にぶちまける私。
その醜態に怒り狂った父親は、ゲロのたっぷり入ったおでん鍋を私に頭からかぶせ「クッセーんだよ キッタネーナ オメーは本当に」と言いながら、オマケに飲みかけのビールも浴びせ、臭いから外に行けとゲロまみれのまま外に出されたのは、寒い冬の夜だった。

父親と離れたくて家を飛び出し数年経ったある日。
私は18歳になっていた。
生意気にも私には年上の彼女がいた。
のちに最初の奥さんとなる人だ。
奥さんになる彼女とデートした帰り、電車の中で父親を見つけてしまったのだ。
何年ぶりかに見た父は、少年ジャンプを電車のシートに座り読んでいた。
私が彼女に、あそこに座ってマンガ読んでる人、オレの父親だよと伝えた。
彼女はキラキラした笑顔を見せながら「えっそうなの? 紹介してよ 私ご挨拶したいから」などと恐ろしい事をクチにする。
「そりゃ絶対に止めたほうがいいよ! なんせ頭がおかしい人で、どうしても一緒にいたくなくて家から逃げたんだから!」と懸命に接触を阻止しようとする私。
だけど彼女は、きっと本物のキチガイと接した経験が無かったのだろう。
私の忠告に耳を傾けず「別に、はじめまして こんばんは!って言うだけだよ。それとも私を親に紹介できない理由があるわけ!」とイライラ感をだしてくる。
あぁ、オレはなんてものを発見してしまったのだろう。
そして、なぜそれをクチにしてしまったのだろう。
何が何でも挨拶をしたいという彼女を止めれば、きっとケンカに発展するのだろう。
仕方なく腹をくくる私「父親が何を言うか分かんないけど、後悔しても知らないよ。本当にすごくイカレた人だからね! それでも行きたい?」
彼女は笑顔を取り戻し「だから、行きたいって言ってるじゃん」などと言いながら、電車の窓に映る髪型などをチェックしている。
そして、2人で父親が座る席の前に立った。
私に気づいた父親が「おぅ なんだオマエ 何してんだよ」と先に声をかけてきた。
私が「今見かけて… 彼女とお付き合いしてるんだけど、挨拶したいって言うから…」
隣から彼女が満面の笑みでシャシャリ出てきて「はじめまして! こんばんは! 晃君とお付き合いさせてもらってます♫」と元気に挨拶してる。
父親は、どっかの劇団員が品定めをしている演技をしているかのごとく、下から覗き込む様に、ゆっくりと上まで舐めるように彼女を見ている。
そして父親が私を見てクチを開く「オマエさぁ、よくこんな足の太いオンナと付き合ってんなぁ 恥ずかしくないの?」
確かに痩せている割に足が太いと思った事はあるけど、挨拶している目の前の本人をガン無視して、本人の目の前で、それも他にたくさん乗客がいる電車の中で、大きな声でよくもそんな事を言えるなと思いながら、ふと彼女を見た。
表情が消えお面の様になった顔にスーッと涙が流れてた。
私は彼女に「行こう」と声をかけ、隣の車両に逃げる様に手をひっぱった。
私の父親はそういう人だ。

今、書きながら、他にもアレを書けば良かったかな?とか、コレが良かったかな?とか、色々と父親のイカレ伝説が頭に浮かんだけど、どれも誰かに命令されてヤレと言われても出来ることでは無い。
天然にイカレているキチガイな父親なのだ。
そして残念な事に、その父親の血と遺伝子を私はたっぷりと受け継いでいる。
次回は自分の話しを書いてみる。
あぁ、こういう人が突如フィリピンに行ったりするのかぁって思われちゃうだろうなぁ。
でも、全ては父親と母親の遺伝子と、私に流れている血とがそうさせているわけで、世の中の理屈や常識を覚え年齢を重ねるごとに常人に近づいてはいる。
と先に言い訳をしておく。


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今日はお蕎麦を1人で食べました。
マリザさんは食に興味がもともと無さそうで、さらに人間的にも年齢的にも保守的なのでチャレンジして味見する事もありません。
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コメント

こんにちは

こんにちは
私とよく似た生い立ちなので
驚いています。
私も父親とあわず 家を出て
もう役40年会っていません、
一度だけ 38年ほど前に
電車でバッタリ会いましたが、
会話はしませんでした。
私も虐待されていましたので
未だに憎んでいます。生きていれば
80歳を超えていますが、生死も知りません、私とよく似た境遇なので
少し驚いています。

Re: こんにちは

>おちゃん様 コメありです。似た境遇の人は探さなくてもいるんですねw 父親はイカレてましたが、犯罪を犯さないので(人を殴ったりはしてたみたいですけど…)何か悪い事してパクられれば良いのにと願ってましたw

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